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諺・逸話


桃園の誓い

桃園の誓い(とうえんのちかい)
三国志演義にて、主人公である劉備・関羽・張飛が義兄弟の契りを交わす逸話。

後漢末期、乱世を正すために義勇兵を立ち上げ、この桃園の誓いをする名場面から物語はスタートします。

「我ら三人、姓は違えども兄弟の契りを結びしからは、心を同じくして助け合い、困っている者たちを救おう。上は国家に報い、下は民を安んずることを誓う。同年、同月、同日に生まれることを得ずとも、願わくば同年、同月、同日に死せん事を」

原漢文
「念劉備、關羽、張飛,雖然異姓,既結為兄弟,則同心協力 救困扶危
上報國家 下安黎庶 不求同年同月同日生 只願同年同月同日死。皇天后土 實鑒此心。背義忘恩 天人共戮!」

逸話

兄弟の長兄を決めるために、三人はしばし揉めました。そこで三人は、桃の木を一番早く登った者が、長兄に定めるということで、三人は競うことになります。

力では一番の張飛は勇んであっという間に桃の木のてっぺんまで登り、次に関羽が登り切ります。

張飛は喜び誇示しましたが、冷静になって動かない劉備を見てこう言いました。

「何故、桃の木を登ろうとしたかったんだい?」

すると劉備は

「桃の木は根っこが無ければ育たない。だから大地が一番大事であり、大地が荒れていれば木は存在しないからだ。」

すると張飛・関羽は感服しすかさず平服して、劉備を長兄として崇めたというエピソードがあります。