城・都市
いんぺい / 陰平

陰平

諸葛亮が得た郡。のち鄧艾の陰平越えの起点。

種別
城・都市
現在地
甘粛省隴南市文県
所属州
涼州
時代範囲
後漢末〜三国期

概要

涼州南部、蜀の北辺に接する郡で、険しい山々に囲まれた辺境の地。229年に諸葛亮が武都とともに攻め取った地であり、のちに鄧艾がここから人跡まれな間道を抜けて蜀を滅ぼす、その起点となった。

歴史

229年、諸葛亮は陳式を遣わして陰平・武都を攻略し、この二郡を蜀の版図に加えた。以後、陰平は蜀の北西の辺境として、魏との境をなす。しかし263年、魏の蜀征伐に際し、鄧艾はこの陰平から人の通わぬ険路を七百里踏破して剣閣の背後へ抜け、一挙に成都へ迫った。姜維が守る剣閣の堅陣もこの奇襲の前には意味をなさず、蜀は滅ぶ。皮肉にも、かつて諸葛亮が得た陰平が、蜀滅亡の入口となった。

現在

陰平は現在の甘粛省隴南市文県のあたりにあたる。蜀の北の辺境の要地であった。