昨年11月に公開された二部作の前編「レッドクリフ Part1」は、日本国内で観客動員数約400万人、興行収入50億円を突破するヒットを記録した。諸葛孔明を演じた金城武は「率直にすごくうれしい。企画から(完成まで)3年以上かかった。(スタッフら)みんなの流した汗、かかった時間を思うと、多くの人が見てくれてうれしい」と喜びを語った。
また、梁朝偉(トニー・レオン)演じる呉の武将・周瑜の妻・小喬を演じたリン・チーリンは、日本語で「日本の皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです」と挨拶。「日本でもよく知られている三国志。多くの人に見てもらえたことは、とても栄誉なこと。監督のためにもうれしい」と笑顔で話した。
「レッドクリフ Part2」では、赤壁の戦いのクライマックス・長江での水上戦がメーンとなる。ウー監督は「黒澤明監督の『七人の侍』からヒントを得た。俳優たちにも『七人の侍のエンディングを参考に』と指示した」と語り、「ハリウッドで映画を作る時も、銃撃シーンを撮る時も、私は黒澤映画を参考にしている。緊迫した戦いの中でも、登場人物の人間性がしっかり描かれているからだ」と賛辞を送った。
ヒロイン・小喬を演じたリン・チーリン。「小喬は柔らかく力強い、水のような女性」=同 さらに、金城武は思い入れのあるシーンとして「諸葛孔明が知恵をめぐらせ、10万本の矢を集める場面」を挙げ、「現場では実際に矢が飛んできたが、孔明役なので冷静な表情をしなければならなかった。孔明の持つ繊細さ、ユーモアもよく描かれていると思う」と話した。
また、リン・チーリンは、小喬について「柔らかく力強い、水のような女性」と日本語で説明。「監督には『とにかくリアルで、自然であってほしい』と言われた。小喬の心に近づくように演じた。見る人にも分かってもらえるのでは」と語っていた。
「レッドクリフ Part2」(2009年、米国・中国・日本・台湾・韓国)
監督:呉宇森(ジョン・ウー)
出演:梁朝偉(トニー・レオン)、金城武、張震(チャン・チェン)、林志玲(リン・チーリン)、趙薇(ヴィッキー・チャオ)、中村獅童(特別出演)
4月10日、日劇1ほかで全国公開。
http://redcliff.jp/index.html
映画の森
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