城・都市
とうえん / 桃園

桃園

劉備・関羽・張飛が義兄弟の契りを結んだ「桃園の誓い」の地。

種別
城・都市
現在地
河北省涿州市付近
所属州
幽州
時代範囲
後漢末〜三国期

概要

『三国志演義』の物語が幕を開ける、桃の花咲く園。黄巾の乱に際して出会った劉備・関羽・張飛の三人が、満開の桃園で義兄弟の契りを結んだ「桃園の誓い(桃園結義)」の地として、あまりにも名高い。三国志の英雄たちの生涯を貫く、義の物語の原点である。

歴史

物語によれば、天下の乱れに憂国の志を抱いた劉備・関羽・張飛の三人は、桃の花が咲き乱れる園に集い、生贄を供えて天地に誓いを立てた。「われら生まれた年月日は違えども、願わくば同じ年 同じ月 同じ日に死なん」と血をすすって義兄弟の契りを結び、力を合わせて世を救い民を安んじることを誓う。年長の劉備を兄、関羽を次、張飛を末とし、以後この三人の絆は生涯揺らぐことがなかった。なお桃園の誓いは『演義』が生んだ名場面であり、正史にその記述はないが、三国志を象徴する物語として広く親しまれている。

現在

桃園の誓いの地は、劉備の故郷に近い現在の河北省涿州市の一帯に伝えられる。三義宮など、三兄弟の義を今に伝える廟がまつられている。