しごこく / 子午谷

子午谷

魏延が長安奇襲を献じた「子午谷の奇謀」の谷道。

種別
現在地
陝西省西安市南(秦嶺)
所属州
司隷
時代範囲
後漢末〜三国期

概要

秦嶺山脈を南北に貫き、漢中と長安を最短で結ぶ険しい谷道。蜀の武将 魏延が、この谷を密かに抜けて一挙に長安を突く奇襲を献じた「子午谷の奇謀」で名高い。北伐のたびに議論を呼んだ、伝説的な進軍路である。

歴史

第一次北伐に際し、魏延は諸葛亮に対し、自らが精兵五千を率いて子午谷を十日で抜け、不意を突いて長安を奪う策を進言した。うまくいけば一挙に関中を得られる大胆な計であったが、諸葛亮は危険が大きすぎるとしてこれを退け、確実な隴右攻めを選ぶ。この采配の是非は、後世まで「もし魏延の策を用いていれば」と語り継がれる論題となった。谷道はのちに曹真が蜀へ攻め入る際にも使われたが、長雨に阻まれている。

現在

子午谷は現在の陝西省西安市の南、秦嶺の山中にあたる。長安と漢中を結ぶ古道「子午道」の難所として知られる。