城・都市
けんぎょう / 建業

建業

呉の都(のちの南京)。孫権が築いた江南の中心。

種別
城・都市
現在地
江蘇省南京市
所属州
揚州
時代範囲
後漢末〜三国期
別名
秣陵

概要

長江下流の南岸に開けた、呉の都。もとは秣陵(まつりょう)と呼ばれた地を、孫権が「建業」と改めて本拠とした。背後に山を負い前に大河をめぐらす要害で、以後の六朝を通じて江南の政治・文化の中心となる、南京の礎が築かれた地である。

歴史

211年、孫権は本拠を秣陵へ移し、これを建業と名づけた。赤壁ののち江東に自立した孫氏の勢力は、この地を核として長江防衛の体制を固めていく。229年、孫権は帝位に即いて呉を建て、一度は武昌に都したのち、改めて建業を都と定めた。以後、建業は長江を挟んで魏・晋と対峙する呉の中枢となり、280年に晋の水軍が下って王濬が石頭城に迫ると、孫皓が降って呉は滅んだ。

現在

建業は現在の江蘇省南京市にあたる。のちに建康と改称され、東晋・南朝の都として栄えた古都で、石頭城の跡など三国以来の遺構が残る。