城・都市
ろうそうそん / 楼桑村

楼桑村

劉備が生まれ育った村。天子の車を望んだ桑の大樹の伝説で名高い。

種別
城・都市
現在地
河北省保定市涿州市(楼桑廟村)
所属州
幽州
時代範囲
後漢末〜三国期

概要

劉備が生まれ育った村。涿県の郊外にあり、村はずれに車の屋根のように枝を広げる大きな桑の木があったことから「楼桑」の名がついたと伝わる。幼い劉備がこの木を見て、いつか天子の車に乗ってみせると語ったという逸話で知られる、蜀漢の始祖ゆかりの地である。

歴史

劉備は前漢の中山靖王 劉勝の末裔を称したが、父を早くに失い、母とともに筵を織り草鞋を売って暮らす貧しい少年時代を送った。生家のかたわらには高さ五丈にも及ぶ桑の大樹がそびえ、遠目には車の屋根のように見えたという。劉備は幼いころ、この木の下で「われ必ずやこの羽葆蓋車(うほうがいしゃ=天子の車)に乗らん」と口にし、一族を驚かせたと伝わる。後年、関羽・張飛とともに義兵を挙げ、流浪の末に蜀漢の皇帝へと上りつめた劉備の生涯は、この小さな村から始まった。

現在

楼桑村は現在の河北省保定市涿州市にあたり、楼桑廟村の名が残る。劉備をまつる廟が建てられ、蜀の始祖の故郷として今に伝えられている。