古戦場
はくぼうは / 博望坡

博望坡

劉備が夏侯惇を火計で破った、演義では孔明初陣の地。

種別
古戦場
現在地
河南省南陽市方城県博望鎮
所属州
荊州
時代範囲
後漢末〜三国期

概要

荊州の新野に拠った劉備が、南下する曹操軍を火計で破った「博望坡の戦い」の地。『三国志演義』では諸葛亮が軍師として初めて指揮を執り、夏侯惇の大軍を焼き討ちにした「初陣の勝利」として描かれる。正史ではこれに先立つ202年ごろ、劉備自身が伏兵を用いて夏侯惇・于禁を破った戦いとされる。

歴史

正史によれば、劉備は荊州牧・劉表の客将として新野に駐屯し、北の博望で曹操方の夏侯惇・于禁と対峙した。劉備は自陣に火を放って退却を装い、追ってきた魏軍を狭隘な地へ誘い込むと、伏せておいた兵で急襲してこれを打ち破ったという。物語ではこの一戦が、三顧の礼で迎えられた諸葛亮の初めての采配とされ、はやる関羽・張飛を巧みに差配して大勝し、二人が孔明の智略に心服する名場面として語られる。史実と創作が交錯する、諸葛亮伝説の入り口ともいえる地である。

現在

博望坡は現在の河南省南陽市方城県の博望鎮に比定される。南陽盆地の北縁にあたり、中原と荊州を結ぶ街道の要地であった。地名にはいまも「博望」の名が伝わっている。