城・都市
うりん / 烏林

烏林

赤壁の対岸。曹操の水軍が黄蓋の火計で焼かれた現場。

種別
城・都市
現在地
湖北省洪湖市烏林鎮
所属州
荊州
時代範囲
後漢末〜三国期

概要

長江の北岸に位置し、赤壁の対岸にあたる地。赤壁の戦いで曹操が水軍と陸の陣を布いた場所であり、黄蓋の火計によって曹操軍が焼き払われた、まさにその現場である。「赤壁」が南岸を指すのに対し、勝敗を分けた炎が上がったのは、この烏林であった。

歴史

208年、長江を下った曹操の大軍は、北岸の烏林に陣を布いて南岸の孫権・劉備連合軍と対峙した。船に慣れぬ北方の兵のため、曹操は軍船を鎖でつないでいたが、これを見抜いた呉の老将 黄蓋が火攻めを献策する。偽りの降伏を装って近づいた黄蓋の火船が突入すると、東南の風にあおられた炎はつながれた曹操の艦隊を一気に包み、岸の陣にまで燃え移った。烏林の陣は火の海と化し、曹操は多くの将兵を失って北へ潰走する。天下三分を決した赤壁の戦いの帰趨は、この烏林で定まった。

現在

烏林は現在の湖北省洪湖市の烏林鎮にあたる。長江を挟んで対岸の赤壁と向かい合い、赤壁の古戦場をしのぶ地として知られる。