諺・逸話
劉備、関羽、張飛の桃園の誓いは誰もが知る有名な逸話だが、その後に三人は口論をしたという。
義兄弟ともなれば、誰が兄であるか序列を争い、しばし口論となった。これにより関羽は提案して、大きな木をこの三人の中で一番はやく上に登った者を兄とすると言った。
早速、張飛、関羽は木を登り、力自慢の張飛はあっという間に登り切った。次ぎ関羽が登ったところで、動じずにいた劉備に関羽は言った。
「なぜ木を登ろうとしない?諦めたのかい?」
すると劉備は
「木は根っこがあってはじめて育つ。従って地面があってこそ、大木といえよう」
張飛と関羽は感服し、劉備に平服して兄と決めた。
これが「劉備の木登り」である。